健康に関する情報の取り入れ方について

インターネットで検索すると様々な健康に関する食の情報を目にすることができます。

薬膳をご存じの方は、食に関する健康意識が高い方が多いのですが、実際に私の薬膳講座にいらした方から

「食材を気にするようになって食べられるものが減った」
「産地や添加物を気にしすぎて、食材を選ぶのが怖くなってしまった」

というようなご相談を受けたことがあります。

健康面から食材を気にすることはとても良いことですが、それが行き過ぎてストレスになってしまうと当然健康には良くありません。こういうお悩みを抱えた方には「薬膳的な視点」で食材を見ることをおすすめします。

では、その薬膳的視点とはどのようなものなのでしょうか?

薬膳的視点で食材を選ぶには――

薬膳の考え方で是非知っておいて欲しい2つの考え方があります。

1.薬膳ではすべての食材に薬効があり、食べてはダメな食材は無い
2.薬膳・中医学では心と身体を分けて考えない

何を食べたら良いかわからなくなってしまった人は、「〇〇は体に悪い」という情報をもとに、摂ってはいけない食材があることにストレスを感じているケースが多いです。

もちろん、体質的に合わないもの(アレルギー)があれば話は別ですが、そうでない場合はバランス良く食事を楽しむのが心にも体にもいいはずです。

薬膳では「心と身体は分けて考えない」という大前提があります。

食べているもので体は作られるという考え方はもっともですが、食事や食材選びでストレスを感じてしまうと、それは結果的に健康には良くないんです。

薬膳では食べてNGな食材はありません。 

お酒も、お砂糖も、小麦も、油も、食品添加物も、控えるに越したことはありませんが摂りすぎなければ少量なら楽しんで食べた方が良いと考えます。

食材選びや食事で何かしらの「極端な制限」をしていて、今現在ストレスを感じてしまっている方は、是非以下の記事を参考に「薬膳的な視点での食材の選び方」を知っていただければと思います。

食の健康に関する情報についての記事一覧

①特定の食材を過度に制限する危険性について

高い食の健康意識がもたらす症状で「オルトレキシア」が最近注目され始めています
⇒ note記事へ

強い言葉で特定の食材を「毒」など極端に表現する危険性について
⇒ note記事へ

多くの方から質問される「小麦」についての薬膳師としての見解
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②薬膳についての誤解について

「食で健康をケアする」と聞くと、自然派(反医療)と誤解する人がいます。薬膳は自然派ではありません
⇒ note記事へ

③特定の食材が特定の症状に効果があるという情報について

便秘にバナナが良いって本当?
⇒ note記事へ

朝から生野菜はヘルシー?薬膳的に考えるとそうとも言えないワケ
⇒ note記事へ

まとめ

薬膳は「気軽に誰でも簡単に取り入れやすい考え方」が特徴です。

もし沢山の健康に関する情報につかれたり迷ってしまった場合は、食材の「良い・悪い」ではなく、あなたの体質に合っているかどうかで判断する薬膳の考え方を参考にしてみて下さい。

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