「tenohira」は、おうちで主に料理を作る方の「てのひら」が、ご家族の健康を守り、病気を予防し、いつまでも笑顔でいられるようにという思いから始まりました。
tenohiraでは、主に中医学に基づく薬膳の知識を学び、ご家庭での料理に取り入れていただくことで、日々の食事からご家族の健康維持につなげていただきたいと思っています。
「薬膳ってなんだか難しそう」「朝鮮人参の入ったおかゆとかでしょ?!」
そういうイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
そんな小難しそうな薬膳のイメージがこの場所で変化して、あなた自身の手でご家族の健康を保つことができるようになる手助けをさせていただければとてもうれしく思います。
tenohiraが目指すもの
tenohiraでは、以下のことを目的にして活動しています。
- 薬膳についてわかりやすく解説して、沢山の方が料理をするときに取り入れやすくしたい
- 「食育」を中医・薬膳学の側面からのアプローチすることを普及させたい
- 手料理を食べる身近な人の不調を、食事によって改善できるようにしたい
- 手に入れやすい食材で、美味しく、無理のない、継続できる薬膳料理レシピを伝えたい
薬膳を学びはじめたきっかけは、家族と私自身の病から
私は長い間看護師として東京で働いていましたが、もともと東洋医学に興味がありました。
私は18歳頃から31歳までの13年もの間「卵巣機能不全」と診断され、無月経状態が続いていたことがあります。当時は、看護師としての医療リテラシーに従って、処方薬(ピル)や針治療など試すことができる治療は一通り試しましたが効果は実感できず、一番効果を感じられたのは「漢方薬」でした。幸いなことに3人の子宝に恵まれ、当時仕事の休みの日に遠方の漢方薬局に何度も通った自分の決断を今でも頑張ったねと褒めてあげたいです。
そんな自身の病の経験と、インドや中東、アフリカへの滞在経験から、病院を退職後に「スパイス」の道に進んだわけですが、さらに薬膳への思いを強くしたのが我が子のアレルギー疾患がきっかけとなりました。
3人いる子供のうち、長男は食物アレルギー(くるみ)とアトピー性皮膚炎(ダニ、ハウスダスト)、次男と長女は、スギ、ブタクサ、イネ科など年中通して花粉アレルギーで常に鼻詰まりに悩まされています。長男は0歳の頃から保湿剤とステロイドが手放せず、下の子は鼻水をすすっては中耳炎になり病院通い。次男は冬以外のほぼ1年中抗アレルギー薬を処方されています。子供たちに処方される大量の薬を見て、
「この現状を母親の私が何とかして変えなくては」
そう思って、日本中医学院の門戸をたたき薬膳の道に進むことを決意しました。